放っておくとコワイ!血管の生活習慣病 ~高脂血症, 脂質異常症~ New2025/6/2
健康診断で
「コレステロールが高い」
「中性脂肪が高い」
と、言われたけど
特に困ってないし
まぁ大丈夫かな、、たぶん
そんなふうに思っていませんか?
脂質異常症は、自覚症状がないまま進行する
「沈黙のリスク因子」とも呼ばれます
放っておくと、動脈硬化が進み心筋梗塞や脳梗塞といった
重大な病気に繋がることもあります
ちょっとしたきっかけでも
気になった
ら一度ご相談ください
💡コレステロールと中性脂肪の違いって?
脂質異常症の検査結果でよく出てくる「コレステロール」と「中性脂肪」――どちらも脂(あぶら)ですが、体内での役割も異なります。
🟢コレステロール:
・細胞の膜やホルモン、胆汁の材料になる「必要な脂質」です。
・ただし LDL(悪玉)コレステロール が多すぎると血管にたまり、動脈硬化の原因に。
・一方で HDL(善玉)コレステロール は、血管の中の余分なコレステロールを回収する“掃除屋”のような働きをします。
🟡中性脂肪(トリグリセリド):
・主に食事でとった糖質や脂質が、体内でエネルギー源や脂肪として蓄えられる形です。
・増えすぎると 内臓脂肪 が増加し、メタボリックシンドロームや糖尿病、高血圧などのリスクに。
🔍つまり、
・コレステロールは“材料”、中性脂肪は“エネルギーの貯蔵”
・両方とも多すぎると動脈硬化のリスクが高まり、心筋梗塞や脳卒中につながるため注意が必要です。
こんなときは受診をおすすめします
- 健康診断でLDLコレステロール(悪玉)が高かった
- 中性脂肪(TG)が150mg/dL以上
- HDLコレステロール(善玉)が40mg/dL未満
- 家族に心筋梗塞や脳卒中の既往がある
- 糖尿病・高血圧など他の生活習慣病を持っている
当院で行える検査・対応
- 血液検査(脂質プロファイル・肝機能・甲状腺など)
- 頸動脈エコー・心電図・心エコーによる動脈硬化評価
- 生活習慣改善の指導(食事・運動・禁煙)
- 必要に応じた薬物療法
脂質異常症は、
「見えない血管の病気のはじまり」
ともいえます
自覚症状がなくても、
血液中の脂質バランスの乱れは
動脈硬化を進行させ、
心筋梗塞・脳卒中・閉塞性動脈硬化症など
重大な合併症を引き起こします
特に、他の生活習慣病と重なるとリスクが増大します
ちょっと詳しく解説追加
脂質異常症とは、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が基準範囲を超えて異常を示す状態です。日本動脈硬化学会の定義では、以下のいずれかを満たすと診断されます:
- LDL-C ≧140 mg/dL
- HDL-C <40 mg/dL
- TG ≧150 mg/dL(空腹時)
脂質異常は動脈硬化の最大の危険因子の一つであり、特にLDLが高い場合や、HDLが低い場合はリスクが増します。最近の研究では、LDL-Cの低下が一次予防・二次予防のいずれでも心血管イベントを減少させることが示されています(J-LIT、JAS、IMPACT、FOURIERなど)。
治療はまず生活習慣の改善から始め、必要に応じてスタチン系薬剤(HMG-CoA還元酵素阻害薬)などを使用します。スタチンは心筋梗塞・脳卒中の予防に有効であることが多数のRCTで示されており、二次予防としてはエゼチミブやPCSK9阻害薬の併用も考慮されます。
また、糖尿病や慢性腎臓病(CKD)を合併している場合は、より厳格な管理目標が必要となることがあります。
内科専門医からの一言アドバイス
血液検査の結果は、未来の健康への“予告”です。
「まだ若いから大丈夫」と思っていても、動脈硬化は静かに進行します。
今のうちから少しずつ、生活を見直してみませんか?
当院では、一人ひとりにあわせた丁寧な説明と無理のない治療を心がけています。
安心してご相談ください。
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